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ハローワークだけで採用できない時代の併用戦略 — 無料チャネルの組み合わせ方

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「ずっとハローワークに出しているのに、応募がほとんど来ない」——建設・製造・運送・警備といった現場系の採用で、よく聞かれる悩みです。ハローワークは無料で使えて、地域の求職者に届く頼れる存在ですが、それ一本に頼っていると応募が伸び悩むことがあります。

これはハローワークが悪いわけではなく、求職者の動き方が変わってきたためです。この記事では、現場系の採用担当者向けに、ハローワークの強みと弱みを整理したうえで、無料でできる他のチャネルとどう組み合わせれば応募を増やせるかを解説します。

ハローワークの強み — まず押さえておきたいこと

最初に、ハローワークの良さを確認しておきます。これは今後も使い続ける価値のあるチャネルです。

ひとつは、完全無料であること。掲載料も成功報酬もかからず、長く出し続けても費用が一切発生しません。採用予算が限られる中小企業にとっては、これだけで大きな意味があります。

もうひとつは、地域の求職者に強いこと。ハローワークは管轄地域の求人を扱うため、「地元で働きたい」という求職者と相性が良く、現場系の地場採用とは本来かみ合います。国が運営している安心感から、応募のハードルが低いという面もあります。

つまりハローワークは、現場系採用の土台として残しておくべきチャネルです。問題は「それだけで足りるか」という点にあります。

ハローワークだけだと取りこぼす理由

近年「ハローワークに出しても応募が来ない」という声が増えている背景には、いくつかの構造的な理由があります。

1. 利用者層に偏りがある 厚生労働省の職業安定業務統計によると、ハローワーク利用者のうち約60%が40歳以上で、29歳以下は約20%にとどまります。つまり、若手を採りたい場合、ハローワークだけでは出会いにくいということです。年齢層を問わない職種なら問題になりませんが、若い人材を求めるなら別の入口が要ります。

2. 利用者数そのものが減っている ハローワークの利用者数は、平成25年度の約620万人から、令和4年度には約458万人へと、長期的に減少傾向にあります。仕事を探す人の多くがスマートフォンで求人を探すようになり、ハローワークに足を運ぶ前にネットで応募を済ませる流れが強まっているためです。母集団そのものが小さくなっている、ということです。

3. 応募までの手間が多い ハローワーク経由の応募は、窓口で紹介を受けたり書類を郵送したりと、ネットの求人サイトに比べて手数がかかります。スマホで数クリックで応募できる媒体に慣れた求職者にとって、この手間は応募をためらう一因になります。

これらは「求人票を直せば解決する」という話ではなく、求職者がそもそもハローワークの外にいるという問題です。だからこそ、ハローワークの外にも入口を作る必要があります。

無料チャネルの組み合わせ方

幸い、ハローワーク以外にも無料で使えるチャネルはあります。お金をかけずに入口を増やすには、次のように組み合わせるのが現実的です。

土台:ハローワーク 地域の求職者と、安心感を重視する層を取りこぼさないために、引き続き出しておきます。ここは外しません。

ネットの入口を足す:無料の求人サイト・求人検索エンジン スマホで仕事を探す層に届けるため、無料で掲載できる求人サイトや求人検索エンジンを併用します。特に現場系に特化したサイトを使えば、建設・製造・運送・警備といった仕事を探している求職者にピンポイントで届きます。ハローワークが届きにくい若手やネット中心の層を、ここで補えます。

自社の受け皿:採用ページや求人票の充実 どのチャネルから来た求職者も、最終的に見るのは仕事内容と条件です。給与は具体的なレンジで、仕事内容は1日の流れまで、職場の様子は写真や言葉で——この基本が整っていれば、どのチャネルでも応募率が上がります。逆にここが薄いと、入口をいくら増やしても応募につながりません。

ポイントは、1つのチャネルに依存しないことです。ハローワークだけ、あるいは特定のサイトだけに頼っていると、利用者層の偏りや仕様変更の影響をまともに受けます。無料でできる入口を複数持っておくことが、応募を安定させる一番の備えになります。

まとめ

ハローワークは、無料で地域に強い、現場系採用の土台です。ただし、利用者の年齢の偏りや、利用者数の減少、応募の手間といった理由から、それ一本では取りこぼしが出やすくなっています。

大切なのは、ハローワークをやめることではなく、外しはせず、その横に無料のネットの入口を足すことです。ハローワークで地域と安心層を押さえつつ、無料の求人サイトでネット中心の層を拾い、どこから来ても応募したくなる求人票を整えておく。この組み合わせが、お金をかけずに応募を増やす現実的な戦略です。

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